セレクトセール2023が終了したので、自分の選馬眼を試すという意味で、1歳馬の中から何馬か選んで来年に答え合わせをしてみる。
DMMがここ競り落としてくれたら嬉しいな~ from 1歳馬 pic.twitter.com/XtNwPp04y4
— MS Fwd|夏島 雅由紀(MASAYUKI_NATUSHIMA) (@Sv_Natushima) 2023年5月22日
5月の段階でこんなツイートしてたので、この中から馬体と血統からどんなイメージを持ってるか整理してみた。
ラクレソニエールの2022(父:ブリックスアンドモルタル・母父:Le Havre)
上場番号:131 落札価格:5200万 落札者:田畑利彦氏
個人的にセレクトセールのカタログを見ててブリモル産駒の中でピッと来た1頭。
母・ラクレソニエールは仏1000ギニー、仏オークスを無敗で制した2冠牝馬。3歳の秋に脊椎の問題から戦線を離脱し、明け4歳にもぶり返したことから引退した。引退後、社台ファームの吉田照哉氏が購入し、2019年から日本で繁殖されている。
中央での繁殖成績は、今のとこ20年度産のルモンドブリエの新馬勝ちのみという散々な結果。そのルモンドブリエも故障で引退という具合で踏んだり蹴ったりだが、血統背景を考えればもっと成績が出てもいいはずである。
今回、父に迎えたブリモルの最大の特徴はstom Bardの3×3という気の狂った配合。各種メディアでも書かれているが、自信の走りをストレートに伝える種牡馬で、産駒にもアメリカの芝で年度代表馬になるほどのスピード値を産駒に伝えてくれるだろう。
そして何より、吉田照哉オーナーにとってのこの母に、鳴り物入りでいれたブリモルを付けたことには、何か意図的な意味を感じずにはいられないし、個人的にも成功してほしい配合である。
馬体については、元々自分がマイラー気質な筋肉モリモリの馬体が好みというのもあるが、全体的に筋肉質でパワータイプっぽいな~という印象。同じブリモル産駒で1歳セッションにて高額落札されたソルヴェイグの2022やブルックデイルの2022に比べたら、ちょっと胴が詰まってて、首も他の2頭に比べたら太く見え、胸元と前肢の筋肉がかなりついてる感じ。歩様動画を観た感触でも、前から見る限りでは幅があって、腹回りにはまだ水っぽさが残る。歩様も「スッスッスッ」というよりは、少し「ズッズッズッ」という感じで、いかにもパワーを感じさせる。勿論、母馬の差があるので一様に比較はできないが、特にソルヴェイグの22との差はかなりハッキリしてて、ソルヴェイグのほうは馬体、歩様共にスッとしていて軽そうでいかにも芝向きの印象。ワンチャン2400もこなせるかな?というイメージ。一方のラクレソニエールのほうは距離は短距離からマイル、もって1800mの芝かなぁという具合で、上の兄弟が地方で走った点も考慮すればダートもある程度こなせそうなというのが今のところの見立て。
顔つきはまだ幼そうだが精根な感じで、セール中の様子を見る限りではそこまでひどく人の手は煩わせていなかったので、気性はそこまで悪くなさそうかなと思う。
5200万という価格(それでも高いが)で落ち着いたのはかなり印象が良い。一応TCライオンの社長が落としているので、ライオンで募集が掛かったら真面目に出資を考えるかも。