夏の島。

備忘録的な雑記と記録。

出資馬評(4月)

 まず、今回の記事を公開するにあたり、4月6日の落馬事故で藤岡康太騎手が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。自分が競馬にハマってから、このような痛ましい事故が起きてしまったこと、そして今までいた人が急にいなくなったことに、ただ愕然としています。騎手の方々が命を張って、競馬に向き合っていることに、改めて心からの敬意を表します。

 

3歳馬

①ベランジェール(DMM 牝3 0-1-1-1 父:モーリス)

 4月10日に上級クラスの古馬2頭と併せての追切りを行っているが、1月時点と比べて(わずかであるが)ラップを全体で0.3秒程度縮めており、成長を感じさせる内容だった。動画でもまだ若干首の硬さは気になるものの、1月には見せてた「走りのブレ」はかなり解消された印象を受ける。追切後のキムテツ師のコメントでもネガコメスタートではなかった点も◎。

 前回の記事で気にしていた成長曲線がついに乗ってきたように感じるので、あとはレースを無事に迎えられることを願いたい。

 

ベルファスト(DMM 牝3 0-1-0-1 父:ダイワメジャー

  こちらも3月から変わらずで、淡々と進められている状態。儀洞が出た時は本当にショックだったけど、僅か3ヶ月でレースに戻ってこれそうなとところまで見えてきた。さらに暖かくなったのか身体つきが変わって、トモの踏み込みも良化しているとことなので、一発回答も期待できるのではないか…?とも少し思っている。このままいけば4月末入厩とのことだが、本線は『5/19 オークスデーの1600m未勝利戦』(京都)か、『5/26 ダービーデーの1600m未勝利戦』(京都)でのレースになると思う。おそらく、遠征してまでの東京1600mに向かう可能性は低いかと。入厩後の更新を待ちたい。

 

③シンハナーダ(DMM 牡3 未出走 父:レイデオロ

 4/4の更新で、「経過は良好」との報告がありホッとしている。馬体についても休んでいた間についた分も少しずつ絞り落せているようで、良化しているように思える。ただ、一方で精神面が育成時代の様に気持ちで走る面が強くなっているとのことだったので、乗り手との対話通じて、修正していくべき課題も見えてきた。ここまで来たら、おそらく(最速であれば)4月中には国枝先生のところに入厩できるのではないかなと個人的には推察しているので、今後の更新を待ちたい。

 

2歳馬

④ラストレガシー(リトルモンスターの22・DMM 牡2 父:ドゥラメンテ

 3月28日にゲート試験に一発で合格した後、4月3日に山元トレセンへ放牧。移動するまでの間は、同じ早急入厩組であるシルクのカネラフィーナと調整していた。6月の東京1800mを目指すとのことなので、5月の頭に美浦に戻すのではないだろうか。こちらもレースまで何事も無く順調に行って欲しい。

 

⑤キングスコール(レインオンザデューンの22・DMM 牡2 父:ドゥラメンテ

 こちらは3/26更新で北海道開催でのデビューを目指すとのこと。3/29の動画更新では坂路を17-16で上がっており、本当に速めで一気に作っていくというよりかは、乗り込み量でじっくりと作っていくんだなと感じた。

矢作先生からは「強い責任感と使命感を持っています」という力強いコメントもいただいたので、札幌デビューに向けてしっかりと頓挫が無いように、と思う。

 

⑥ラルガメンテ(シルク 牝2 父:ドゥラメンテ

 こちらについては15-15をベースに坂路での乗り込みが進められている。息遣いは荒いが体力はついてきたという評価を貰った他、5-6月移動の話も出てきたので、この仔についてもそろそろ次のステップに入れそうだなと感じた。5-6月移動となれば、デビューは秋口の9月あたりになるのではないだろうか。馬体重についてもちょっとずつ増えてきてるので、この調子で成長をしてもらえればと思う。

 

⑦セシアンベリル(モルガナイトの22・DMM 父:サートゥルナーリア)

 こちらはまだ体が全体的に幼いという評。確かに馬体についても3/20時点で445kgもまだ、数字上の細さは否めない。ただ、サートゥルナーリア産駒についてNFの関係者の話として仕上がり早というかはやや時間がかかる傾向がある、という指摘もでているので、全く悲観する内容ではないかなと思う。この仔も経過を見て改めて、と思う。

 

⑧エクラドネージュ(ウアラネージュの22・DMM 父:ミッキーアイル

 ちょうどこの記事を書いているタイミングで更新(4/11)がきたが、奥村先生が直接見て「良い」という評価だったとのことで、この仔も一方前進だなと思った。来週にはチャンピョンヒルズへの移動をするようなので、外厩に入ってまたどうなってくるのか楽しみである。

 

 

出資馬評(3月)

3歳馬

①ベランジェール(DMM 牝3 0-1-1-1 父:モーリス)

 2月下旬から背腰にダメージが出て治療を優先した時期があったものの、3月入ってからは乗り運動も再開したようで、復帰までの視界は良好だと感じた。ただ、成長曲線が緩やかな点はモーリス産駒故、仕方のない部分ではあるので、未勝利戦があるうち(それもできれば早い段階で)までに勝ってほしいなと思う。

 あとは、予定通り4月の東京開催に間に合うかどうかが焦点かと。

 

 

ベルファスト(DMM 牝3 0-1-0-1 父:ダイワメジャー

 3月入ってから、かなり細かに更新がされており(3/12までに3回)、チャンピョンヒルズ、もとい運営サイドもかなり気を使っているなぁという印象。乗り運動再開してから今のところ経過は良好だし、前走から早4ヶ月と、かなり間隔が空いて馬体が緩くなった中で、一つずつ進歩している状況は期待できる。今日(3/12)の更新で、1か月後にはレースの予定が立てれそうとのことだったので、なんとか5月の京都開催には間に合いそうかな?

 

③シンハナーダ(DMM 牡3 未出走 父:レイデオロ

 2月頭時点では「本当にもうデビュー無理なんじゃね…?」って絶望しかけてたけど、3月入ってからの更新に少しホッとした。2月半ばの更新で歩様が悪い原因が見えてきて、そこから半月の間はその点を修正をしてきたおかげで、成果が見え始めてきたのかなと感じた。まだ時間はかかるとのことだが、こちらも着実に1歩を踏み出したので、レースまでの道筋が少しずつ見えてきたと思う。

 あと余談にはなるが、最新の更新で「体の可動域が広い」と評されていた点は個人的に気になっている。可動域が広い、という事は『緩いものの、筋肉が柔らかい質の良い身体』という証左でもあるので、今はバラバラになっている『走りの質』、『バランス』、『身体』が噛み合ってきたら、良いものを発揮するんじゃないかなと感じた。

 

2歳馬

④ラストレガシー(リトルモンスターの22・DMM 牡2 父:ドゥラメンテ

 なんと3月11日にクラブ2歳世代で最速の脱北。頓挫という頓挫がなく、ここまで順調にきて元山へ移動したのは流石にビックリする。3/6の動画更新では、1000mの坂路調教を11-ラップを刻んで、ブレずに走れているのは好印象だったし、POG本で間違いなく「これは取り上げられるな」と思った。勿論、早く移動すればいいという事ではないし、育成厩舎ではハイトーンからの、移動して厩舎に入れた瞬間ハイパートーンダウンしたベランジェールの先例もあるので、過度な期待はせずに、まずは移動後の様子や状況の更新を待ってからかと。

ただ、間違いなく6月の東京デビューが見えてきたのでかなり期待している。

 

⑤キングスコール(レインオンザデューンの22・DMM 牡2 父:ドゥラメンテ

 2月半ばから今月までの更新ではかなり気性面が目立ってきたという更新が多かった。まぁ、そこはドゥラメンテ産駒なので「当然だよなぁ」と思うところなので、あまり気にはしていない。ただ、現状の坂路調教では19-17程度で抑えている点から見るに、ノーザン育成とは違って、かなりゆっくり目に作ろうという感じが伝わった。まだまだ時間はかかりそうだなという印象。

 これが15-15とノーザン育成と同じようにより早いところが入り始めてからが本番かと思うので、今後の更新に注目。

 

⑥ラルガメンテ(シルク 牝2 父:ドゥラメンテ

 2月の中間は坂路で15-15と、ある程度の数字を出しているものの、体力面に不安があるという点が気になった。体力不足という課題がもたらす問題は、ベランジェールで嫌というほど見てきたので、ちょっと気にしてしまった。ただ、馬体や走りのバランスは改善されてきたので、このまま乗り込んでいけば、また変わってくると思うので、この仔については時間をかけて秋デビューを目標にしてもらえればと思う。

 

⑦セシアンベリル(モルガナイトの22・DMM 父:サートゥルナーリア)

 2月の半ばで馬体が443kgと「うーんもうちょっと増えて欲しいなぁ」と、中々馬体に筋肉がついてきていないのかな?と感じた。3/10の動画更新でも坂路17-16と、15-15のラインに到達してない点を鑑みてもまだまだ時間がかかりそう。マイルまでの馬という見立てなら、せめて450kg台には乗せていきたいよな思う。ので、この仔も時間をかけて馬体の成長を促しながらと思う。

 

⑧エクラドネージュ(ウアラネージュの22・DMM 父:ミッキーアイル

 うーんこの仔も馬体が…という感じ。2月半ばの更新では436kgと筋肉がついてきたとは言え、数字上ではまだまだ線が細い印象を受ける。夏の短いところに向けてデビューできそうという見立てだけど、デビューさせるには、まだ馬体の成長が必要ではないかなと思う。また、最近は咳込むところがあるということで、体質面の問題も少し気にかけておく必要が出てきたので、今後更新に注目したい。

仕事を辞めようかという話。—自分の中に疑問も持ったなら考えてみるべき―

 今の職場に来てそろそろ1年になるだろうという2月末のある日。仕事を辞めるか――という選択肢が自分の中に浮かんだ。理由は単純だった。今の仕事に対してモチベが無くなりつつあったからだ。

 

◯事の経緯

 昨年の4月。今の職場に入った時は「ようし、頑張るぞ」とそれなりに息巻いていた。だが、月日を重ねていく中で、そうした感情は叩かれて、丸くなり、やがて打ち砕かれてしまった。勿論、まだ1年目だし、慣れていないという点で仕方がないところはあった。自分の頑張りが足りないで失敗することも当然あった。打ち砕かれて、昨年の6月あたりから、徐々に自分の生き方を前向きに肯定出来なくなっていた。

「このままでいいんだろうかなぁ…」と。

 そして、年が明けて1月のこと。

 職場のとある同僚が「仕事を辞める」と、打ち明けた。その人は自分より年下で、1年先に入っていた若手だ。自分と年が近いともあって職場ではよく話をしていたし、性格や趣味の志向がどこか自分に似ていて、何かと気が合う相手だった。(元々その予兆はあったし、打ち明ける前に、上司を交えた打ち合わせの際にもどこか妙な空気が流れていて、何となく察してはいたけど

 それ以来、二人だけの時に「なぜ仕事を辞めるのか」とか、今後の身の振り方とかいろんな話をした。そうしたなかで、「改めて、今の自分が正しいのだろうか」と、疑問がふと自分のなかに湧いた。

 

 そうした疑問を抱えたまま、2月に入ったある日。相変わらず、仕事でミスして上司から怒られていた。そのなかで上司が、

 「もう少し、モチベーションを持って取り組んで欲しい」と、こう言った。

 この言葉を聞いた時、

(そうか、モチベが無いからか――)と。

 そしてその時、自分の中に「今の仕事を1年後に辞める」という選択肢が浮かんだ。

(※1年後の理由は年度末近いのと、いきなり辞めるのは流石に次の働き口を見つけていないし、突拍子もないから)

◯選択肢を持ったからには

 今回の経緯を通して、もし、仕事を辞めるかどうかで悩んでいる人が今いるのであれば、自分からいくつか助言できればと思う。

 

1. 好きな事を仕事にすることは必ずしも幸せにはならない。

「好きな事を仕事にされてるんですね。羨ましいです」

 今の職場に来てから、そう言われることが何かと多かった。仕事柄、外の人と接する機会があり、また、注目も浴びていたからよくこう言われた。だが、実際問題好きな事を仕事にして、必ずしも幸せになるとは限らないと実感した。

note.com

  ちょうど先日には、この記事を読ませていただいたが、まさに書かれている通りで、読んでいる最中に何度も激しく首を縦に振った。

  好きな事ことは、その人にとって理想である。だが、仕事にしてしまった時に

「え、あれもせなアカンの…」

「ここまでこうしないとダメなのか…」

と、現実を知ってその差に絶望しかねない。事実、自分は絶望したし、そこでモチベを失った。だから、適度に距離を置いてみる必要はあると思うし、もし好きな事を仕事にしたいと思うのであれば、しっかりと考えてからやる必要があると思う。

2.人間の時間は有限であり、不平等である。

 

 人生観について、自分は上のポストのような考え方を持っている。この現代の日本社会おいて、人の平均寿命はゆうに80歳を超えている。大病を患わず、事故や災害にでも合わなければ、普通に後50余年の時間が自分に残されている。だが、その時間はあくまで「大病を患わず、事故や災害にでも合わなければ」という前提があることで存在する。極端な話、今日の夜にもしかしたら心臓発作を起こしたり、災害に巻き込まれて死ぬかもしれないし、死ぬまでにはいかないにせよ、後遺症が残って今までの生活や、これからの生活を満足に生きられなくなる可能性だってあり得るのだ。

 人間にとって明日の事は分からないものであり、同じだけ時間を重ねることが出来ないという点で不平等なのだ。

 それに、無事に明日を迎えたとしても、年を重ねていくことには抗えない。年を重ねれば重ねるほど、出来ていたことが次第に出来なくなっていく。勿論、重ねることが悪いとは考えていない。若いうちはできなかったことが出来るようになるし、経験や知識の積み重ねというのは、年を重ねないと育っていかない。だが本質的には、ある年を境に超えていくと「出来る」ことよりも「出来ない」ことのほうが圧倒的に多くなるのだ。だから、仮に自分が持つ残りの時間を50年と仮定しても、満足に「あれもしたい」「これもしたい」と思って、身体を動かそうとしても満足に動ける時間はいういて20年程度しか残されていない。

 

◯結局、人は結局悔いるものだから

 仕事初めてから数年が経った現在、「大学時代にもっと色々な事をすればよかったな…」と、20代前半を懐かしく思う事がよくある。さらには、もっと遡って「高校の時にもっと勉強すればよかった」とも思うし、年を重ねた今になって過去のことに思いを馳せている。

そして、30代が見えてきたなかで、「きっと今のうちにやりたいことをしないと、30代入って『あの時、ああすればよかった』って後悔するんだろうなぁ」と、想像することも増えてきた。

だからこそ、いま自分がもし仕事に対して、少しでも疑問を持ったのであるならば、一度立ち止まり、胸に手を当てて考える必要がある。「本当にこの仕事でいいのか」、「これからの時間を費やすに値することなのか」と。

 

www.youtube.com

 

 話は少し逸れるが、今年のサウジダービーでフォーエバーヤングが勝った。この時、名前の由来になったAK-69 feat.UVER worldの『Forever Young』を初めて聞いたが、とても心に刺さった。(ちょうど仕事でメンタルが凹んでいた時期だったというのもあるが)

Forever Young
Hey! Just next to me from now
大切なことは魂の状態
Forever Young
Hey! It's your turn next time from here

 歌詞の一節だが、ここにある「大切なのことは魂の状態」というのが非常に印象に残った。先述したが、自分の中で疑問を持ったのであれば考えるべきだし、もし自分に嘘をついていたなら、それは健全な状態ではない。

 この曲の最後の歌詞は「そう 今日という日は お前に残された人生で1番若い日」である。この言葉に対して違和感を覚える人がいると思うけど、自分は「事実そうなんだから」と、肯定的に受け取っている。

 もし悩んでいるのであれば、まずは考えて動いてみるべきであろう。

出資馬評(2月)

 文章を書く癖をつけたいので、「月一で何か」と思い、一口馬主で出資をしている仔たちの更新に対し、自分なりにコメントを書いてみることにする。

 

3歳馬

①ベランジェール(DMM 牝3 0-1-1-1 父:モーリス)

 1/27の東京未勝利で3着を経て放牧。3戦目については、トラックバイアスを考慮したらよく走ったほうだと思う。だが、正直に言えばここで勝ち上がって欲しかったのが本音である。どうしても最後のひと伸びが足りないのは、やはり以前から指摘されている通り、体力不足が影響してるのではないだろうか。

 今回も続戦はせず天栄へ放牧。順調であれば4月中山が本線かなと思うので、次のレースではビシッと勝てれるように体力を付けて良くなれば。

 

ベルファスト(DMM 牝3 0-1-0-1 父:ダイワメジャー

 蟻洞で出走回避した時は、本当にショックだった。この仔については、牝馬クラシックに乗れるだけの逸材だと本気で思っていたので、春全休の絶望感は本当に筆舌に尽くしがたかった。しかも、その後の更新で、歩様があまり芳しくないというのも追い打ちをかけて、先週水曜日の更新(1/31)の更新時には「これは3ヶ月で済むのか…?」と、頭を痛める始末。

 幸い、2/3~4の連日の更新では原因が特定できて歩様も改善されたようで、週明けからトレーニングを再開できるという一報に、未勝利戦期間中に復帰できない懸念は杞憂に終わりホッとしている。今後のトレーニングでまた問題がぶり返さないようにしてもらえばと思う。

 

③シンハナーダ(DMM 牡3 未出走 父:レイデオロ

 残念ながら新馬戦に間に合わなかった。骨瘤が長引く疾患だとはいえ、半年棒に振った状況は厳しいと言わざるをえず、正直「大舞台を!」というかは「長く走って、息の長い活躍を」という風に捉えている。

 幸い、1月末の更新でようやく痛みと熱感が取れたとの更新を目にして、一筋の光明が差してきた。未勝利戦からのキャリアスタートとなるが、一度はデビューしかけた馬なので、乗りだしを始めれば早くデビューできると捉えている。今後の進捗状況から推測するに、順調に行けば最速で4月半ば、遅くとも5月頭までにはデビューできるのではないだろうか。脚元の問題もあるし、個人的はレイデオロ産駒はダート向きと捉えているので、芝に囚われないレース選択を期待したい。

 

2歳馬

リトルモンスターの22(DMM 牡2 父:ドゥラメンテ

 ドゥラメンテトリオその1で、初の社台ファーム生産馬。2歳出資馬の中では1番進んでいる。牧場・手塚師の両方のトーンがすこぶる高いのが更新や動画からも伝わってくる。勿論、決して課題がないわけではないけど、既に15-15を入れつつ、馬体重も順調に増えているので、頓挫が無いように、と思うばかりである。

 

⑤レインオンザデューンの22(DMM 牡2 父:ドゥラメンテ

 ドゥラメンテトリオその2、飛野牧場生産馬。こちらも順調という感じで、1月13日の更新からわずか2週間ほどで、+14kgの増加からもその順調ぶりが伝わってくる。動画の更新では、まだ坂路の速いところを入れていないようだったので、乗り込みを重視しつつ、早期の脱北ではなく、6月後の移動から秋口のデビューなのかなと感じた。

 15-15などのより早めの調教が入り始めてから本番かと思うので、早めを入れ始めてからの更新に注目したい。

 

⑥ラルガメンテ(シルク 牝2 父:ドゥラメンテ

 ドゥラメンテトリオその3。レイクヴィラファーム生産馬。更新にあった「前バランスで走ってしまう」点は、若駒にはよくある話だし、ベルファストも前バランスで走るところがあった点を踏まえれば、そこは成長と共に解決されていくだろうし、自身はそこまで深刻には考えてない。この仔の強みは(更新の文面を素直に受け取れば)、身体の強さだと思うので、この長所がもっと伸びてくれば。

 

⑦モルガナイトの22(DMM 父:サートゥルナーリア)

 1/26の更新でいくつかの課題点が浮かび上がりつつあると感じた。12月末からは馬体重増えたもの、負荷を強めてからは横ばい状態に。更新にある通り、筋肉がついてもう少し馬体重が増えてきて欲しいなと思う。夏ごろの移動を想定しているようだが、個人的にはもう少し時間がかかるのではないだろうか。これから暖かくなるので、2月半ば以降の更新に注目したい。

 

⑧ウアラネージュの22(DMM 父:ミッキーアイル

 白毛一族らしいカリカリしたところが強くなりつつある点は、一周回って良いんじゃないだろうか。ただ、馬体重がまだ430kg前後と線の細さは否めないので、どこかでグンとさらに筋肉がついて良くならないといけないかなと感じている。この仔については、具体的な移動時期の話などは上がっていないが、この感じだと早くて8月~9月移動じゃないかなぁと思う。

 

日本語の助詞って良いよね、って話。

 「こんなに歌詞に意識を向けて曲を聴いたのはいつ以来だろうか…」

  ヨルシカの新曲『晴る』を聴いてると、ふとこう思った。元々、ヨルシカの曲はどれも誌的であり、文学的で美しいものが多いが、今回の曲はその趣をより強く感じる。

 

youtu.be

 

 個人的に好きな曲は『春泥棒』と『アルノージャン』の2曲。何故好きかというと、メロディの良さもさることながら歌詞の深みが凄いから。だが、このふたつに引けを取らないぐらいに、今度の歌詞にも心を強く惹かれた。通勤中などに何度も聴くのだけど、なにか意識してるわけでもないのに、心がギュッとして不意に涙が出そうになる。

堪えて、今度は歌詞を見ながら聴いてみると、その随所に散らばる日本語の美しさに「やっぱヨルシカは凄いよ…」と、感じた。

特に凄いと思ったのはこの部分の歌詞。

目蓋を開いていた
貴方の目はビイドロ これは1番の歌詞だが、2番になると、

目蓋を開いている
貴方の目にビイドロ となる。

これを目にした時、

「くァっ~~~~!助詞ィ~~~~~~~ッッ!!!!!最ッッッ高!!」

と、心の中で絶叫した。本当に日本人で良かったなと、日本語万歳。

そして、助詞の凄さと言えば、『やが君』の単行本帯を思い出す。

『やが君』1巻の帯では好きな、私の先輩。」なのが、最終巻になると「私好きな、私の先輩。」へ変わるけど、これを始めた見た時、言葉では言い表せないほどの感動を覚えた。いやもう…(言葉が続かない)という具合に。

 こういう、わずか1音で全く異なる情景を表現できるのは、本当に日本語だからこそだと感じたし、感動を覚えずにはいられない。

2024年の方針(一口馬主・競馬)

 昨年より出資第1世代が走り始めた2023年の一口馬主。2024年の方針について整理していこうと思う。

 

一口馬主での目標

 この趣味における目標は人それぞれだと思う。その中で、自分の目標は

①G1を取る。

②出資した牝馬の子供で重賞を取り、口取り式に参加する。

種牡馬を輩出する。

 

 ありきたりな目標かもしれないが、度々Xなどで話している通り、競馬の醍醐味は「ブラッド・スポーツ」だと思っている。だからこそ、自分の縁のある馬の子供で勝ちたいと考えており、一口馬主をはじめた当初から目標に掲げてこの目標を達成できるような、馬選びをしたいと考えている。

 

◯昨年の成績と振り返りについて

 世代1年目はDMMの21年産3頭。そのうちベランジェールとベルファストが計4走し、勝ちきれなかったものの、掲示板3回(2着2回4着1回)という内容。あわや1世代目から新馬勝ちをしてくれるかと思ったが、やはり現実は甘くなかったなぁと感じた。ただ、全く走れないという感じではなかったので、今年以降の勝ち上がりに期待したいと思う。

 

・ベランジェール

 出資馬の中では、1番高い馬(9100万)だけに期待も大きい1頭。ただ、この仔についてはモーリス産駒故、「コイツは将来のヴィクトリアマイル馬や!」と絶叫してポチった経緯があるだけに、2歳戦では1個勝ち上がってくれれば120点ぐらいの感覚だった。ので、しっかりと時間をかけて積み上げてくれたらと思っている。

 正直、新馬での大敗後に立て直しの過程で心配して、2戦目は「掲示板が取れたら御の字かなぁ」と思っていたので、2戦目の走りを見ても間違いなく能力はあるなと感じた。

 次戦は1月28日の東京開幕週の未勝利戦。天栄サイドは「未勝利を勝てる」といって言ってるだけに、いち出資者としても勝ってほしい。あとは木村師の手腕に期待。

 

ベルファスト

 出資した経緯は、①募集時の更新の内容が良かった点、②出資金が安い(2800万)、③非ノーザン社台牧場以外で牧場リーディング首位だった下河辺牧場(2022年4位)産だったため。出資金の安さに反して育成時のトーンが高かっただけに、ここまでの内容には満足している。ただ、ここまでくるならこの仔についてはクラシックに乗って欲しいなぁと思うので、今年は桜花賞やマイル重賞に出てくれたら120点としたい。

 

・シンハナーダ

 出資馬唯一の牡馬だったが、想定外の状況に。7月の新潟デビュー予定から一転してまさかの年内デビューが飛び、新馬戦にも間に合わないという転落ぶりに、一口の難しさを感じた。年明けの更新でようやく乗り運動再開したとのことだが、2月の東京に間に合えば…と思っている。レイデオロ産駒が2歳戦で苦戦した結果を見るに、晩成型だと思うので、時間をかけてもらえればと。なお、幸いなことに今年から3歳未勝利馬が9月以降の主要4場に出れない制限が解除されたので、多少引き延ばしてもやっていけるかなと捉えている。脚元が弱いという事が分かったので、おそらくダートも試されるけど、多分、牝系から見るにダートは合わないんじゃないかな。できれば、芝で勝ちあがりしてもらえたら。「ビックタイトルを」というよりかは、自己条件で息の長い活躍してくれたらと思う。

 

◯2022年産組の短評と今年の一口方針

 2023年から第2世代組からは、シルク1世代目の1頭とDMM2世代目の4頭、計5頭と頭数が増え、かなり厚い世代になった。

 

22年世代はかなり吟味して選ばせていただいた。その中でのコンセプトは『ドゥラメンテトリオ』と『新種牡馬・サートゥルナーリア産駒』であるところ。

 ドゥラメンテといえば、23年にリーディングサイアーを獲得し、死後、その存在感を高めている。22年産駒はラストクロップであり、昨年の募集段階から出したいと考えていた(トリオになったのは結果論だけど)。

 サートゥルナーリアは今年デビューする新種牡馬だが、種付け初年度から種付け料が上がり続けており、生産者サイドの評価も高い。血統についてはいわずもがなで、半兄・エピファネイアの活躍も考えたら、ある一定の成功は収めそう。

 ただ、それ以上にモルガナイトの仔という点が大きい。モルガナイトはその名が示す通りキャサリンパー牝系の出身で、父系牝系共に非常に良質。そのため、DMMが一昨年前のミックスセールで競り落とした段階から注目していたので出資した。

 

 現在、各馬とも牧場にて育成中だが、大きな頓挫なく来れている。

 個人的に22年世代で1番手はメジロツボネの22。本馬については、以前書いた記事に詳しいので、そちら参考にしていただければ。めざせオークス

 

◯2024年の出資方針について

 24年は3世代目にあたる。ここ2世代については、0からのスタートだったので投資が先行していた。だが、現3歳世代が走り始め、2世代目も始動するので、『回収と投資』のサイクルがようやく動き始める。第3世代はその仕上げの世代であるという意識をもちつつ、一昨年や昨年と同様に投資が先行する形になると予想している。 

 

 今年は「シルクをメインに、DMMは出したい馬に出す」という方針。

 シルクはやはりノーザン系クラブであるため、イクイノックスをはじめ結果を出しているし、投資という点で鑑みれば、やはりメインに据えたいという気持ちがある。募集される馬は選ばれた優駿が揃っているし、庭先取引のため、DMMと比較しても当然平均募集額が安い。ただ、「出したい馬に出せない」あるあるなので、入会2年目の身からしたら、今年も抽優一頭入魂の形式になると思う。なので実績を積み上げるのは今年も難しいじゃないかと考えている(でも、できれば2頭出したい)。

 なお、仮に抽優落ちしてシルク2世代目が0だった場合は、ライナップ次第だがDMMへの比重を重くする可能性はある。

 

 DMMはやはり手軽に始められる点が非常に良く、昨今のノーザン系クラブにある「欲しい馬に出せない」という状況とほぼ無縁であるところが◎。しかし、ラヴズオンリーユー以降、タイムトゥヘヴン以外に重賞馬を出してない状況や、バイヤー系クラブ故、平均募集価格が高いところなどはやはり投資の観点からはちょっと首をひねりたい。そのため、サブクラブを意識して動きたいと思う。

 DMMについては現状、「出したい馬に出す」をコンセプトにするので、コントレイルが大好きだった自分としては、産駒の2頭(シーヴの23とスウィッチインタイムの23)はどう転んでも出す予定。正直どちらも高いと予測されるので1口だけになるとは思うが。

 

 今年のラインナップ、予算次第だが、出資予定の2頭含めて第3世代も5頭程度になるかなと思う。場合よってはダート路線をいけそうな安い仔とかに出してトータル15頭体制も視野にしつつ、全体の頭数として最低12~13頭で回していければと考えている。

 

 次にシルク、DMM以外のクラブについて。

 昨年はしなかったものの、やはり先述の理由から、ノーザン系クラブであるキャロットへの入会チャレンジはしたいと考えている。ただ、自分としては最終的に40口クラブ(社台・サンデー)への入会を目指しているし、キャロットで実績積み上げのためにお金と時間をどこまで入れるかについては勘案したいところ。

 なお、日高系、非ノーザン系クラブについては、よほど食指が伸びない馬が出てこない限りは多分触らないかな(むやみにクラブを増やすのも毎月のランニングコストの観点からどうかと思うので)。

 

 大まかな方針については以上の通り。募集時に改めて記事を書いたりすると思うが、今年1年、出資馬が活躍すること祈りたい。

 

 

 

2024年のご挨拶と今後の目標

 2024年、明けましておめでとうございます。

昨年は色々な所で多くの人にお世話になりました。本当にありがとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

 と、挨拶したのはいいけど、年明けていきなり能登半島で大地震が発生し、成田空港では飛行機の炎上事故が起きたりと、センセーショナルな出来事が多発している。これほどに(感情が)落ち着かない正月は初めてだったし、新年早々だか、既に精神的疲労をかなり感じている。 

 今回の年末年始も、実家に帰省していた。ただし今回は、兄貴夫婦は出産のため帰省せず、田舎特有の『親戚の集まり』も叔父が亡くなったことで無くなり、ごく一部の親戚としか会わなかった。結局、年明けは両親と3人だけで博多久松のおせち一人前を突く、静かな年末年始だった。ただ幸か不幸か、そうした正月特有の騒がしさを感じなかったおかげで、自分自身を色々と振り返るには充分な時間になった。

 ということで、前振りが長くなったが、今回の記事では、昨年の振り返りとそれを踏まえた今年の目標(?)を記したいと思う。

 

 まず、昨年の振り返りについて。

 昨年の大きな出来事は、転職したことだった。新しい環境に身を据えたことで、良くも悪くも自分が変わってゆく感覚がした1年だった。ただ、「良い事、悪い事どっちが多かった?」という視点で聞かれると、悪い事の方が目立った1年だったと思う。

 特に感じた『悪い事』は、「社会不適者な私」と「モチベを維持できない現状」を認識したこと。

 転職して4ヶ月程度が経った頃。そのころから何かとミスしては上司から怒られる回数が増えた。勿論、「新採だから」とか「1年目だから」と、怒った後に上司や周りはフォローしてくれるのだが、それにしてもチョンボがあまりにも多いなと感じるようになった。

 そして8月末。X上で『新人にパワハラしていた先輩を通報した結果』という増田のエントリ―が流れてきた。これを読んだ時、心底ゾッとした。自分がこの記事に出てくる新人Bじゃないか、所謂、モンスター社員になっていないかという不安がよぎった。なぜよぎったかというと、度々上司から「嘘をつくな」とも言われるようになってたから。

  私は常に誠実であろうと心構えている。これについては冗談を言う気は全く無く、「嘘をついてロクなことは無い」との思いから曲げないようにしている部分である。だが、上司から言われる度に、自信は揺らぎ、自分という人間が正しく認識できなくなりつつあった。と同時に、自身の「異常性」を認知したのである。

 それに付け加え、先述のミスの多さや、かなり注目される仕事柄ゆえに、周りからのプレッシャーも相まって、9月の頭は転職してから1番精神的に参っていた。

 その後、色々と調べていくうちに自分は「ADHDじゃないか?」という疑惑が浮上した(結論から書くとそうではなかったが)。現在は、紆余曲折を経てそれなりに小康状態を保てているけど、それでも今の仕事に対してある種の恐怖心のようなものは抱えている。

 それに、仕事に対してのモチベを維持できていないなとも感じた。私の仕事は、学生時代から専門としてきたことの延長線上にある。そのため、他人からみれば「やってきたことを仕事に出来て羨ましい」とよく言われる。だが、そもそもこの転職も、中身の無い妥協を重ねた結果得た物であり、実態としては何も楽しくないし、正直やりがいも何も感じてない。プレッシャーは酷いし、これに今の若いうちの時間を消費しているのはどうなのか、とも感じることがあった。

 

 というのが、今年のざっとした振り返りだ。

 

 2024年の目標は「そうした状況から脱するための準備の年」にしようと考えている。今の仕事については転職してまだ1年未満だし、この仕事だからこそ得られることも多いので、あと最低2年は勤めようと思う(そこでやめるか否かの選択を取るのかのも含めて)。そして、その後の選択肢を増やすために、今からリスキリングを中心として新しいことを始めたいと考えている。

 ひとつ、具体的には「英語の習得」を考えている。以前から英語の重要性を認知していたし、趣味や実生活の場で話す機会を得るけど、話せる/話せないの差を痛感したし、やはり話せた方がいいかなと思っていた。そこで、今年はまずは「TOIEC 500点」と「英会話講座受ける」を目標に勉強をしていこうと思う。

 

追記

 昨年12月、知り合い(以下、氏)が『「小さな田舎」 - vbnm1005の日記』という記事を書かれた。「自分には書けねぇな…」と思えるほど機知に富んだ、非常に切れ味のある文章で綴られている。ぜひとも読んでいただきたいと思い、氏に許可を得てリンクを貼らせていただいた。

 

 私も仕事で苦しい思いをしている時期に読ませていただいたが、仕事に対する悩みとか置かれている状況が自分とどこか似ていると感じた。

自分ひとりの力で、自分自身の異常性を扱いきれる自信がなくて、なんだかんだでレールから逸脱したことはない。経歴にふさわしい能力だけを上手に見せてごまかしつつ、できないことを死に物狂いで頑張るしかないのか。

「小さな田舎」 - vbnm1005の日記

 

 特にこの一節は自分にも当てはまるな、と強く感じた。氏と同様に、私も大学院を出た身故、それなりの経歴を身に着けてしまった。そこに仕事を通して「簡単な業務のひとつすらもこなせない」凹の部分や自身の「異常性」を認知したことで、今でも自己嫌悪と周りの目に苦しんでいる。

 

 ただ、いつまでも悩んでいても仕方ないと私は思う。

 生きている限り、時間は歩みを止めず、前に進み続ける。だから、どこかのタイミングでは選択を迫られる時が来ると思っている。自分にとって今年がそうした選択肢を間違わないための1年にできたらと思う。