夏の島。

備忘録的な雑記と記録。

仕事を辞めようかという話。—自分の中に疑問も持ったなら考えてみるべき―

 今の職場に来てそろそろ1年になるだろうという2月末のある日。仕事を辞めるか――という選択肢が自分の中に浮かんだ。理由は単純だった。今の仕事に対してモチベが無くなりつつあったからだ。

 

◯事の経緯

 昨年の4月。今の職場に入った時は「ようし、頑張るぞ」とそれなりに息巻いていた。だが、月日を重ねていく中で、そうした感情は叩かれて、丸くなり、やがて打ち砕かれてしまった。勿論、まだ1年目だし、慣れていないという点で仕方がないところはあった。自分の頑張りが足りないで失敗することも当然あった。打ち砕かれて、昨年の6月あたりから、徐々に自分の生き方を前向きに肯定出来なくなっていた。

「このままでいいんだろうかなぁ…」と。

 そして、年が明けて1月のこと。

 職場のとある同僚が「仕事を辞める」と、打ち明けた。その人は自分より年下で、1年先に入っていた若手だ。自分と年が近いともあって職場ではよく話をしていたし、性格や趣味の志向がどこか自分に似ていて、何かと気が合う相手だった。(元々その予兆はあったし、打ち明ける前に、上司を交えた打ち合わせの際にもどこか妙な空気が流れていて、何となく察してはいたけど

 それ以来、二人だけの時に「なぜ仕事を辞めるのか」とか、今後の身の振り方とかいろんな話をした。そうしたなかで、「改めて、今の自分が正しいのだろうか」と、疑問がふと自分のなかに湧いた。

 

 そうした疑問を抱えたまま、2月に入ったある日。相変わらず、仕事でミスして上司から怒られていた。そのなかで上司が、

 「もう少し、モチベーションを持って取り組んで欲しい」と、こう言った。

 この言葉を聞いた時、

(そうか、モチベが無いからか――)と。

 そしてその時、自分の中に「今の仕事を1年後に辞める」という選択肢が浮かんだ。

(※1年後の理由は年度末近いのと、いきなり辞めるのは流石に次の働き口を見つけていないし、突拍子もないから)

◯選択肢を持ったからには

 今回の経緯を通して、もし、仕事を辞めるかどうかで悩んでいる人が今いるのであれば、自分からいくつか助言できればと思う。

 

1. 好きな事を仕事にすることは必ずしも幸せにはならない。

「好きな事を仕事にされてるんですね。羨ましいです」

 今の職場に来てから、そう言われることが何かと多かった。仕事柄、外の人と接する機会があり、また、注目も浴びていたからよくこう言われた。だが、実際問題好きな事を仕事にして、必ずしも幸せになるとは限らないと実感した。

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  ちょうど先日には、この記事を読ませていただいたが、まさに書かれている通りで、読んでいる最中に何度も激しく首を縦に振った。

  好きな事ことは、その人にとって理想である。だが、仕事にしてしまった時に

「え、あれもせなアカンの…」

「ここまでこうしないとダメなのか…」

と、現実を知ってその差に絶望しかねない。事実、自分は絶望したし、そこでモチベを失った。だから、適度に距離を置いてみる必要はあると思うし、もし好きな事を仕事にしたいと思うのであれば、しっかりと考えてからやる必要があると思う。

2.人間の時間は有限であり、不平等である。

 

 人生観について、自分は上のポストのような考え方を持っている。この現代の日本社会おいて、人の平均寿命はゆうに80歳を超えている。大病を患わず、事故や災害にでも合わなければ、普通に後50余年の時間が自分に残されている。だが、その時間はあくまで「大病を患わず、事故や災害にでも合わなければ」という前提があることで存在する。極端な話、今日の夜にもしかしたら心臓発作を起こしたり、災害に巻き込まれて死ぬかもしれないし、死ぬまでにはいかないにせよ、後遺症が残って今までの生活や、これからの生活を満足に生きられなくなる可能性だってあり得るのだ。

 人間にとって明日の事は分からないものであり、同じだけ時間を重ねることが出来ないという点で不平等なのだ。

 それに、無事に明日を迎えたとしても、年を重ねていくことには抗えない。年を重ねれば重ねるほど、出来ていたことが次第に出来なくなっていく。勿論、重ねることが悪いとは考えていない。若いうちはできなかったことが出来るようになるし、経験や知識の積み重ねというのは、年を重ねないと育っていかない。だが本質的には、ある年を境に超えていくと「出来る」ことよりも「出来ない」ことのほうが圧倒的に多くなるのだ。だから、仮に自分が持つ残りの時間を50年と仮定しても、満足に「あれもしたい」「これもしたい」と思って、身体を動かそうとしても満足に動ける時間はいういて20年程度しか残されていない。

 

◯結局、人は結局悔いるものだから

 仕事初めてから数年が経った現在、「大学時代にもっと色々な事をすればよかったな…」と、20代前半を懐かしく思う事がよくある。さらには、もっと遡って「高校の時にもっと勉強すればよかった」とも思うし、年を重ねた今になって過去のことに思いを馳せている。

そして、30代が見えてきたなかで、「きっと今のうちにやりたいことをしないと、30代入って『あの時、ああすればよかった』って後悔するんだろうなぁ」と、想像することも増えてきた。

だからこそ、いま自分がもし仕事に対して、少しでも疑問を持ったのであるならば、一度立ち止まり、胸に手を当てて考える必要がある。「本当にこの仕事でいいのか」、「これからの時間を費やすに値することなのか」と。

 

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 話は少し逸れるが、今年のサウジダービーでフォーエバーヤングが勝った。この時、名前の由来になったAK-69 feat.UVER worldの『Forever Young』を初めて聞いたが、とても心に刺さった。(ちょうど仕事でメンタルが凹んでいた時期だったというのもあるが)

Forever Young
Hey! Just next to me from now
大切なことは魂の状態
Forever Young
Hey! It's your turn next time from here

 歌詞の一節だが、ここにある「大切なのことは魂の状態」というのが非常に印象に残った。先述したが、自分の中で疑問を持ったのであれば考えるべきだし、もし自分に嘘をついていたなら、それは健全な状態ではない。

 この曲の最後の歌詞は「そう 今日という日は お前に残された人生で1番若い日」である。この言葉に対して違和感を覚える人がいると思うけど、自分は「事実そうなんだから」と、肯定的に受け取っている。

 もし悩んでいるのであれば、まずは考えて動いてみるべきであろう。